这样,日本的特色词汇看起来意义简单,或者说是地点、物品名称、节日和自然现象,但背后隐含着丰富的日本文化和日本人独特的思维方式。
理解这些词,不仅有助于我们走近日本,或许也可以让我们读懂日本人的内心。本刊原日本专家福井百合子女士以随笔的形式,向我们讲述了这些特色词汇的含义,宛若开启了一次发现之旅。那么,就让我们跟随她一起去探索其中的奥妙吧。
ある時、中国の友人に、「浅草(あさくさ)の浅草(せんそう)寺に大きなわらじが下がっているのはどうして?」と聞かれて、答えに窮したことがある。このわらじは宝蔵門にあり、片方の長さが4.5メートル、幅1.5メートル、重さ500キログラムという巨大なわらじだ。
曾经有一位中国朋友问我:“浅草寺门前为何要悬挂大草鞋?”当时我不知如何作答。这对儿巨型草鞋位于宝藏门,单只长4.5米,宽1.5米,重500公斤。
わらじ(草鞋)は、稲藁でつくられる日本古来の履物で、足にしっかりと固定されるために歩きやすく、旅をしたり、仕事をしたりする時に便利なものだ。そのために、その日の旅程を終えて宿に泊まる、あるいは旅を終えることを「わらじを脱ぐ注1」と言う。また、一人の人間が異なる二つの仕事を兼業することを「二足のわらじを履く注2」と言う。
草鞋是日本的传统鞋类,由稻草编制而成,因为跟脚,便于行走,无论旅行还是工作时穿都很方便。由此,将结束了一天的行程要到旅店投宿,或者结束一段旅行,称作“脱草鞋”。此外,一人身兼两职叫做“穿两双草鞋”。
わらじよりも日常的に履かれた履物として下駄(げた)がある。これは、足を乗せる部分に木の台を用いるもので、この台に「歯」と呼ばれる接地用の突起部を付け、3つの孔を穿って鼻緒(はなお)注3を通して履くものだ。これは履くのに手間がかからないため、日常的によく使われる履物になっていて、靴箱のことを「下駄箱」とも言う。
比草鞋更加日常化的鞋类有木屐。这是一种用木台支撑脚底,台下安装称为“齿”的凸起接触地面,并在台上打三个孔,穿入木屐带后穿着的鞋子。因为穿着省事,木屐在日常生活中应用广泛,日本的鞋柜也因此叫做“木屐箱”。
下駄の特徴は、下部にある「歯」であり、寿司をのせる台も同様に2本の「歯」があるために、「寿司下駄」と呼ばれている。また、土足厳禁の日本家屋では、訪問先で畳の部屋に上がる時、「下駄を預ける」必要があり、現在「下駄を預ける注4」という言葉は、相手に決定権を委ね、全面的に任せる時にも使われる。さらに、下駄を履くと「歯」がある分だけ背が高く見えるため、「下駄を履かす注5」という言葉は、水増しする、イメージを実際よりも良く見せかけるなどの意味をもつ。
木屐的特点是下部有“齿”,而盛装寿司的寿司台也同样有两个“齿”,所以寿司台又叫做“寿司木屐”。此外,在到访严禁穿鞋入内的日式房屋,进入铺有榻榻米的房间前,需要“存木屐”,如今“存木屐”这个词,也指把决定权交给对方,请对方全权处理的意思。再有,穿上木屐,会因为 “齿”的厚度而使人看起来比实际高,于是便有了“让其穿木屐”这个词,指为了给人留下好印象,弄虚作假。
さて、冒頭に書いた浅草寺に「大ぞうり」がある理由だが、これは集落や村の入り口に藁で作った大きなぞうりや巨人像をおくという風習とも関係していて、これだけ大きな草履を履く者がここにいるぞと悪しき者(疫病や魔物など)を脅し、入って来させないようにするという役割をもつ。最近は疫病退散に効果があるといわれている妖怪「アマビエ」が大人気だが、これも疫病を恐れた昔の人たちへの共感の現われだとも言えよう。
言归正传,开头提到的浅草寺悬挂“大草鞋”的缘故,和日本在村落里或村口处放置用稻草编制的巨大草鞋或巨人塑像的风俗亦有关联,其作用是威慑恶神(瘟疫或妖魔等):这里可住着一个穿如此大号草鞋的人呢,警告其不要入内。最近,据称能有效驱除瘟疫的妖怪“尼彦”人气颇高,可以说,这也是今人与恐惧瘟疫的古人产生共鸣的体现。
注释及例句
注1 例文「今日は温泉地でわらじを脱いだ」
例句:今天在温泉旅馆歇脚。
注2 例文「彼は作家とサラリーマンという二足のわらじを履いている」
例句:他身兼作家和公司职员两个职务。
注3 美しい布などで作られることが多いので「花緒」とも書く。
因为大多用漂亮的花布制成,也写作“花绪”。
注4 例文「このプロジェクトの可否判断については彼に下駄を預けた」
例句:这个项目能否通过,就全权交给他来判断吧。
注5 例文「点数に下駄を履かせて合格にした」
例句:抬高分数,让其通过了考试。
翻译、编辑:钱海澎
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